「あの感動と喜びと驚き」は忘れられません(自営業 女性)

アカデミーの10ヶ月間で学んだことを、今後どのように活用していけるか教えてください

人の変化に気づきやすくなったかな、と思うので、演劇や芸術活動では勿論ですが、嫌いだったサービス業でも活かせるのではと思っています(笑)

アニシモフさんの仰る「言葉ではなくイントネーションで伝わる」ということを、生活の中で実感しています。リハーサルでは勿論ですが、仕事でも「相手の意識が閉じているな」とか「相手が私を見てるようで見てないな」と感じたことがあったためです。

また、内的注意のトレーニングはこれからも植物に続けようと思います。これを毎日行うようになって、世界が明るく感じられるようになったのは驚きで、意識が広がったように感じます。よりリラックスした状態で、より繊細に感じられるようになりたいと思います。

アカデミーの10ヶ月間を通して、どんなことを学びましたか

意識やエネルギーの使い方。そしてコミュニケーションとは違う【交流】を学びました。

相手を感じる。言うのは簡単ですが「これでいいのかな?」とはじめは正解ばかり追い求めていたように思います。
「全ては相手から生まれる」
「相手のために行う」
相手のためというのはまだまだですが、自分に欠けていた大切なことを学んだと感じています。

卒業公演では、どんなものを得られましたか

自分の変化を感じました。正確にはリハーサル(自主練)をしだしてからなので、4〜5月くらいからでしょうか。

ただシンプルに、相手に集中して感じていました。今思えば、去年はずっと自分の役の事を考えていたんだと気がつきました。アニシモフさんが以前の授業で「本番もトレーニングだと思って」と仰ってましたが、今年は自然とそう思えました。

去年よりリラックスして出来たように思います。また、去年は感じていなかったアニシモフさんの、温かくて大きな愛を。アシスタントさんや同じ生徒の優しいエネルギーを感じました。

オンラインで2年受けましたが、自分の変化を感じられたのは、自分が成長したからかなと思います。がんばらずに出来たこと、それがとても嬉しいです。

その他

昨年の10月。散々悩んで引き続き受講することを決めましたが、2年学んでよかったです。

しかし、今考えると、深く考えることも苦手で、わからないことだらけで質問ばかりしていた私を、よく2年も受け入れてくださったなと思ったりしています(笑)

アカデミーでは毎年、重点的に学ぶポイントが異なるそうですが、私の場合は、去年“驚き無邪気”をしていたから、今年の【交流】を感じられたところもあったと思います。

また、去年と大きく違うことがあります。『自分の意識が静かになった』と感じていることです。去年のはじめ頃は(前期のはじめ2020年末)「ごちゃごちゃした意識をなんとかしないといけない」と焦ってがんばっていたのでしょうね。指摘されても当時はわかりませんでしたが、今はそう感じます。

私は、怒りが強く、他人への感謝をあまり持てないでいて、対人関係も苦手でした。でも発表会の少し前からでしょうか。相手役やアカデミーの皆様と、自然と繋がりを感じて感謝が溢れました。

あるシーンでのリハーサルの時、相手役が心を開いて、実体験を涙しながら話し、胸の内をさらけ出して下さいました。心が震え、胸が温かくなりました。すごく繋がれたことも、信頼して下さったことも、本当に嬉しかったです。

また別のシーンの別の相手役とのリハーサルでは、こんなこともありました。『もしかしたら、最も理解できないかもしれない』と内心思っていたシーンだったのですが、相手役と繋がり、互いに感じ合えました。リハーサルが終わってからも、じわじわと幸福感が続き
「ああ、これがアニシモフさんが仰っていた喜びなんだな」
「これが魂の美しさなんだ」
と感じた時、涙が滲みました。あの感動と喜びと驚きは忘れられません。

以前は何をするのも負担に感じていましたが、今は重りが取れたように、自分の小さな変化や成長が、がんばらずにゆっくりと進んでいけると感じられることが嬉しいです。

私は過去の自分の経験を思い出すのがとても苦手で、抵抗がありました。そのせいか、去年はもっと少なかった気がするのですが、今年はリハーサルをしていたり、対面生の授業や通し稽古を見ている時に、フッと思い出す場面がいくつかありました。

結果ではなく過程が、その真実が大切なのだという実感が私の中に生まれてきているように感じます。

自分の力不足も、経験不足も。生活や人生における課題や障害も愛し、相手を助けられる人になれたらと思います。

そしていつか東京に進出し、対面生として受講したいです。

アニシモフさん、アシスタントの方々、対面生、オンライン生、皆様本当に温かい体験をありがとうございます。

(自営業 女性)