今僕は18歳ですが、このアカデミーで学びました。学びの質が高いのは確かですが、それは頭がよくないとわからないこととは意味が違います!
若い人も決して、この場の学びに気遅れすることはないと思います!純粋に学びたい、知りたい、何か探し求めているそんな同世代のみんなにも、参加して欲しいと本当に思います。商業ではない、芸術としての舞台芸術を提供してくれるこの場を、ぜひ若いみなさんにも体感してほしいです!
今は僕ももうしばらくここで学びを続け、今後の人生を模索していきたいと思います♪
アカデミーの10ヶ月間で学んだことを、今後どのように活用していけるか教えてください。
ここで学んだことは今後、俳優という仕事にとらわれず、人生哲学の指針として活用していきたいと思います。それは、今後どころか既に私の中で影響し始めていています。
将来有名になろうとする焦りや、やりたいことを突き詰めたいという思いを押し殺す妥協に対して、歯止めをかけてくれて、若さ故の苦悩を、強い意志発信への力にすることができるようになりました!
アニシモフ先生は、先人たちは夜空を見つめ意識を広げていた。私たちも夜空を見みよう!という教えがありました。子供のように無邪気な気持ちを保ち、自然を味わえる感性は日常、人生で本当に役に立ちます。それは、どうこうと難しく理由を説明するに収まりません。
答えは自然が教えてくれる。みなさんだって夜空を見つめれば…でしょ!
アカデミーの10ヶ月間を通して、どんなことを学びましたか?
アカデミーを通して、考えていたなりたい将来像に自信が持てるようになりました。
小さい頃から俳優になりたかったのですが、アイドルやお笑い芸人が俳優に挑戦する姿をテレビや映画で拝見していると、こう言うものを僕は目指しているのではないと心の中で強く感じました。
僕の意見ですが、今の日本には最終的に俳優になる方法はたくさんあります。顔が良ければモデルから、地元でミュージカルや小劇団に出る方法、オーディションをたくさん受けて…。色々な道がありますが、本当に良い作品を作るために俳優になりたい多くの若者のどのくらいが大手プロダクションの養成所を出て、その後良い作品作りに携わっていけるでしょうか?
映画やドラマで名を残すならば、養成所出身で良い作品に巡り合う人はあまりにも少ないです。
大学にいき、大学院へと進み好きなことを追求する若者が、他の学問、分野ならば高みを目指すほど将来の選択肢が増えるのに、どうして俳優を目指す人が学べば学ぶほどお金が減り、運と泥臭い努力だけがとてつもない影響を及ぼす世界で戦っていくのでしょうか?これは、完全に産業の形が間違っていると感じます。せっかく高みを目指しても、それを発揮する先に商業目的の芸能界しか無いのは絶望的です。養成所を作るのならば、もっと他の生き方を、選択を提供するまで学舎がほどこしを行う必要があります。
話を戻すと、このアカデミーで10ヶ月学び、僕には自分の目指す志に対して、俳優という言葉を超えた存在としての目標を感じるようになりました。否、今までも持っていたけれども、この意見を共有できる場所に初めて出会った気持ちです。これは僕にとってとてつもない発見でした!
卒業公演では、どのようなものを得られましたか?
来期も参加する予定なのですが、実は個人的に忙しいこともあり卒業公演は最悪出られなくても良いと思っていた。それは、最後のリハーサル期間以前の段階で、十分に驚きと学びがあったからでした。
しかし、リハーサルと本番公演を通して実践的に体を使って学ぶことを通して、自分の中で役に対する思いがどんどん膨らんでいき、役との合成が自分の中で起きると同時に今までにない自分の姿が表れて行きました。それは、どこかで自分自身が感じていた、持っていたけれども表に出さなかった、抑えていた自分でした。
また、頭でわかっても体では上手くできないこと、その調律をしていくことは公演までやり遂げたからこそ感じました。まだまだ相手との交流や真実では他の皆さんに劣ることがあると感じますが、それでも今の自分にとって大きなステップアップに繋がりました。
(10代 学生 男性)