「貫通行動」について

A:『貫通行動』とは、何についての闘いか、また、何の為の闘いかという風に言い換える事ができます。例えば、ある人が『公平さ』の為に闘っているとしましょう。

それを得ようとする際、人ぞれぞれの『公平さ』への理解が違ったりするので、周りにいるそれぞれの人間が障害になりますよね。

まず、この人物は、『公平さが存在する事を望んでいる』これが彼の秘密の夢で、つまり『超課題』です。例えばワーニャ伯父さんの秘密の夢がそれだとしましょう。

彼は、その事が実現する事を夢見ています。でも周りの人間にはそれが良く理解できないし、受け入れられません。それが、ワーニャにとっての障害になるわけです。その障害を乗り越えようとする為には、何らかの行動を起こす必要がありますが、様々の障害を一つの方法だけで克服する事は不可能です。つまり、相手によってまたは、事柄によっていろいろな行動を使って克服しようとするわけです。大事な事は、その際にも『貫通行動』は一つなのです。つまり、ワーニャ伯父さんが『公平さを』得ようとすることは一貫しているのです。

『貫通行動』は他の全ての行動を感じる助けになるものです。

一つの課題というのは、様々な行動によって達成する事が出来ますね。障害を克服する為に行動は都度新しく生まれなければならないもので、毎回変わる事が望ましいです。行動も毎回繰り返しになってはいけないものです。課題は行動とは違い維持しなければなりません。

勿論感情や関係性によって多少変わるものですが、基本的には固定するものですが、その課題から生まれる行動は常に変化するものです。

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勿論、最終的には全ての断片事の課題は一つの超課題に集約され、そこから生まれる複数の小さな行動も一つの『貫通行動』に集約されます。

いずれにしても、今私たちが話している事は知識のレベルだけで行われています。

すべて頭で分析している事に過ぎないのです。それは全て身体を使って検証しみる必要があります。知性と身体の分析を通して初めて何か直感的なものが生まれる可能性が出てきます。それが最も貴重な事なのです。芸術において最も重要で貴重な事は、前もってプログラミングしたものではなく、直感によって生まれたもの、つまり、自然がそのものが生み出してくれるものなのです。それは、潜在意識や超意識がやってくれる事です。

分析の段階は全て我々レベルの事でプログラミングされたものです。私たちの目的は分析の助けをかりて、潜在意識、無意識の領域に入っていく事ですから。

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