自分自身で、ウソをついている状態と真実を感じている状態をセルフチェック出来るようになった(男性 30代)

当初、演劇といえば対面でするものというイメージを自分自身が思い描いていたことではありますが、最終的にオンラインクラスを卒業してみて、そのデメリットすら完全に消え去ったことに、とても驚いています。

アカデミーではスタニスラフスキー・システムを全体として理解したかったということもありますが、何よりも、世界的な演出家であるアニシモフ校長の講義と演出の過程を観られることに価値を感じていました。また、実際にオンラインを受講してみた結果、自分自身が変化していくことに加えて、対面の方が変化していく過程を、ある程度、客観的に見れるので、どうして、そのように変われたのか?ということを、自分事としても受け取ることが出来たので、オンライン独自の価値を頂けたと感じています。

当初、オンラインクラスは、実践をする機会が少ないと思っていました。が、アニシモフ校長のご意向で、オンラインクラスでもシーンを抜き出してのトレーニングをする機会が作られ、短いシーンながら、とても濃密に実践することが出来ました。
映像を通すことで、ちゃんと心が動いているかどうかが、簡単にわかってしまうことに非常に驚いたこともありますが、オンラインだからこそ、相手と本当に交流することの難易度が上がり、では、どうすれば本当に交流できるのか?を真剣に考えることになりました。より具体的に、目の前の相手と交流するための秘訣が身につくことになり、今後、対面で交流しやすくなるとすら感じています。

一番、難しいと感じたものは、ウソをつかないということです。やはり、今までに学んできた演技のクセが、身体の中に残っており、どうしても演じてしまうことの虚しさがありました。とはいえ、今回、そこと真剣に向き合うことが出来たため、卒業後に、演じないということがどういうことなのかを理解できるようになりました。在学中に何度も何度も失敗し、そして、失敗が許される環境をアニシモフ教授やアカデミーの方々が用意してくれていたからこそだと感じています。もちろん、自分自身でいることの旅は、始まったばかりですが、自分自身で、ウソをついている状態と真実を感じている状態をセルフチェック出来るようになったのは、今後、たくさんの課題に向き合う上でも、強い手助けになると思っています。また、確実に成長できる『実践方法』を身につけられたことも良かったです。このトレーニングは、何故、何のために行っていて、それを磨き続けることで、何が変わっていくのかを、着実に実感できる日々があるというのは、本当に有り難いことです。

アカデミーをお薦めしたいのは、本当は役を生きたいのに、いつも演じることでウソをつくことに、言いようのない虚しさを抱えている方です。特に、今までに、何年もかけて、演劇を学んできたのに、むしろ学べば学ぶほど、はじめて演劇に触れたときの喜びが無くなってしまっている方。アカデミーで、その喜びを取り戻せます。卒業後にその喜びに気づき直す場合もあると思いますが、その気づきを知らないままで過ごしていた未来と、確信をもって気づけた未来は、まったく異なった輝きになると思います(男性 30代)