第9期アカデミー本科(対面・オンライン)募集要項

9期対面クラスは満員になりました。オンラインクラスは受付可能です。

本アカデミーでは、本場ロシアの演劇学科3年間で学ぶ『役作り』の全工程を、10ヶ月間に凝縮して修得して行きます。

スタニスラフスキー・システムの中の『身体的行動のメソッド』、『行動分析のメソッド』、『交流のメソッド』を使い、戯曲の分析(解釈)から始まり、役と自分をどのように近づけて行くか、舞台上で『本当に生きる』とは何かを体感して行きます。

その成果は、毎年期の終わり、7月の卒業公演にて発表します。

スタニスラフスキー・システムの中には沢山のメソッドがあります。その中から、講師アニシモフが、40年間のシステム研究と、20年間の各国の俳優との演劇活動を経て、最も日本人に合ったメソッドとして選んだ3つに焦点を絞っています。

アカデミーでは、『見せる演技』は教えていません。受講生の皆さんには、創造とは、芸術とは何か? 創造の秘密、法則について学んで頂き、舞台上で『本物の欲求』『本物の感情』を生み出す事、人間として『生きる事』を目的としたトレーニングを提供しています。

『役と自分を結びつけ、役が誕生し、役として生きるには、人が産まれる過程と同じく9〜10ヶ月が必要。短期ワークショップでは誕生しない。』という校長アニシモフの考えの元、アカデミーでは、時間をかけてゆっくりと創造の過程を辿って行きます。

毎年チェーホフの4大戯曲を題材にしています。私達は、チェーホフが、俳優にとって最も重要な素養の一つ、『真実の感覚』を育てるのに最適な作家だと考えております。

『真実だけが人を癒し、真実だけが人を治療する』 A.P チェーホフ

この言葉をモットーに、一人一人が才能開花の鍵を掴む10ヶ月間になる事を心より願っています。

第9期対面クラス

日時:2021年10月11日(月) – 2022年7月5日(火) まで 約10ヶ月
   毎週月曜・火曜 18:30-22:00 下北沢劇場にて
講師:レオニード・アニシモフ(日本語通訳付)
定員:限定20名(対面クラスは人数限定となっております)

内容:

  • 週2回の下北沢劇場における対面クラス
    チェーホフの戯曲をもとに、スタニスラフスキー・システムの『身体的行動のメソッド』『行動分析のメソッド』『交流のメソッド』を通じ、舞台上で本当に生きることを学んでいきます
  • 2022年 7月1週目 週末の卒業公演で戯曲を発表
    (卒業公演前の1週間は、集中稽古を行います)

注)状況により、オンラインクラスに変更になる可能性があります


受講料:50万円(入所金20万円+月謝 月3万円×10ヶ月)

第9期オンラインクラス

オンライン 通常クラス(一部カメラオンで受講)

日時: 2021年10月11日(月) – 2022年7月5日(火) まで 約10ヶ月
   毎週 月曜・火曜 18:30-22:00(オンライン)
講師:レオニード・アニシモフ(日本語通訳付)
定員:調整中

内容:

  • 毎週月・火 対面クラスを オンラインにて聴講
    対面クラスが通し稽古に入る前までの期間はカメラをオンにして頂き、場合により対面クラスと共に俳優の基礎トレーニングなどを実践することもあります(通し稽古に入ってからはカメラオフで聴講のみになります)
  • オンライン受講 特別クラス(日程は未定)
    対面クラスを聴講している時に出てきた質問などに、この特別クラス(オンライン)にて講師アニシモフが丁寧にお応え致します。チェーホフの戯曲をもとに脚本分析や、グループに分かれて一部シーン練習も行う予定です
  • 2022年 7月 オンライン上での発表会
    グループごとに、戯曲から選んだ一部シーンの発表を行います

受講料:25万円(入所金15万円+月謝 月1万円×10ヶ月)
※ 入学後に対面クラスやオンライン聴講クラスへの切替えも可能です(受講料が変わります)

オンライン 聴講クラス(カメラオフで受講)

日時: 2021年10月11日(月) – 2022年7月5日(火) まで 約10ヶ月
   毎週 月曜・火曜 18:30-22:00 (オンライン)
講師:レオニード・アニシモフ(日本語通訳付)
定員:調整中

内容:毎週月・火 対面クラスを オンラインにて聴講
カメラをオフにした状態で、対面クラスの内容を聴講することができます

受講料:10万円
※ 入学後にオンライン通常クラスや対面クラスへの切替えも可能です(受講料が変わります)

オンライン説明会動画

メイン講師アニシモフによるスタニスラフスキー・システムとアカデミーについての説明会を開催いたしております。説明会の全編動画はこちらより。

よくある質問

  • 演劇は初めてですが、経験が無くても大丈夫ですか?
    年齢や経験は不問です。18歳から60歳以上の方々が受講されています。これまで俳優経験が全く無い方も受講されていますし、演劇の癖がついてない方の方が才能が開くのが早いこともあります。
  • 仕事で休む日がある場合はどうしたらいいですか?
    欠席した日は、後ほど録画映像を視聴することで補講が可能です。
  • 見学してから決めることは可能ですか?
    もちろん大丈夫です。10月18日(月)以降の対面クラスでしたら見学可能ですので、事前にメールでご予約をお願いします。
  • 受講料の分割払いは可能ですか?
    対面クラスとオンライン通常クラスについては、分割払いも可能です。

受講生の声

<対面クラス>

・10年演劇をやっていますが、ずっと本当の演劇を探してもがいていました。楽しいはず喜びのはずの演劇がどんどん苦しいものになって、舞台に上がるのが怖くなりました。そして、日常の自分がどんどん腐っていくのが分かりました。そんな自分を変えたくて受講しました。受講してみて、自分がどれほど、心を閉じているのかを痛感しました。俳優をやってない一般の方々は演劇の型が無くすぐ成長していくのに、自分は演技の型に縛られてる感じがしました。そして、人がありのままのその人になった時、その人の本来の美しさが伝わってきて、演劇の素晴らしさを体感しました。受講後、自分の意識を少しずつですが調律出来るようになってきてます。日常で苦しんだり、イライラしたりしなくなりました。今まで日常でどれだけ環境におしつぶされ、自動的になっていたか実感してます。これからは自分の夢に向かって自分の人生を自分でつくっていきます!という気持ちになってます(男性 20代 俳優)

・ナレーターをしていますが、芝居の経験もなく、自分が口先で仕事をしている自覚があり、きちんと芝居を学びなおしたかったので受講しました。実際に受講してみて、自分は本当に「頭で考える」ことばっかりやってるんだな、と改めて自覚しました。また、スタニスラフスキーシステムすべてが、演劇システムとしてだけではなく「生きる」ためのメソッドとして、人生を豊かにすることができるものだということが興味深かったです。もっともっと「心」を開いて世界を捉えようという意識をもつようになりました。(女性 40代 ナレーター)

・本場ロシアの先生から、現代西洋演技術の基礎である本物のスタニスラフスキーシステムについて学びたかったので受講しました。二年目でしたが、今年は勇気を持って重要な役をやらせていただいたことで、メソッドの理解度が深まった気がします。また頭で理解することと、実践することには、大きな違いがあることを体感しました。これまで40年近く子ども番組作りに真剣に取り組んできましたが、目標を見失いかけていた時、アニシモフ先生に会えて、俳優が芸術家だと信じられるようになりました。若い役者さんや、長年の自分の演技に自信がなくなった役者、役者をやってみたい人。演技を指導する立場の人たち。そして演じることで自分を知りたい人にお薦めしたいです(女性 60代 演出家)

・真実からしか本当の癒しは生まれないという言葉に深く感じ入り、真の演技を体感して、習得したいと思いアカデミーを受講しました。実際に受講してみて、アニシモフ先生の言葉や全身からさまざまなことを感じとる事ができました。素晴らしい経験。そして、スタッフの皆様。一緒に学んだ方々がみなさま純粋で素敵な方ばかりで楽しかったです。芝居を作る監督や演出家の方々や俳優にも習得してもらいたいと思います(女性 50代 俳優)

・日本で本場のスタニスラフスキーシステムを学べる唯一のところだと思ったので受講しました。実際に受講して、今のやり方が如何に嘘、型でやっていたかが分かりました。戯曲の分析と、提案された状況をいかに真実持って信じられるかという点が難しかったですが、物事に取り組む際の少し前のめり過ぎる感じは緩和されたかな?とは思います。役者問わず、スタニスラフスキーシステムを学びたいと思っているひとにお薦めします(20代 男性 声優)

・大学の講義でスタニスラフスキーシステムについて知り、調べていたらアカデミーのことを知りました。真実感覚とはどのようなものなのか分からなくて、知りたいと思い受講しました。またお芝居の経験がなく、何もかもはじめてで、どのように作品ができていくのかを知りたいと思いました。アカデミーに来る前は演じるためのシステムだと思っていたのですが、作品を書くときにも絶対にスタニスラフスキーシステムは助けてくれると思いました。なので、書いていらっしゃる方や書きたいと思っている方にもお勧めしたいです(女性 20代 学生 作家志望)

・自らの可能性を引き出すために、知性だけではなく身体性を取り戻す必要があり、そのために、身体表現の訓練が有効であると考えていました。そして自らの創造性を取り戻すことを通じ、力強く生き抜くためのエネルギーを取り戻したくて受講しました。今回真実感覚を意識することで、本来自分が望んでいることを感じとる能力が向上したように思います。自らの内面の声への感受性が高まったようです。また知性に偏り、置いてけぼりにしていた心を、少し取り戻せたように感じています。創造活動に興味がある全ての方に、アカデミーをお勧めしたいです。日常生活に飽き足りない方にも良いと思います(50代 男性 会社員)

・メソッド演技を習うにつれ、ちゃんと大元のスタニスラフスキーシステムを学びたくなったので受講しました。アカデミーでは毎回、本当に魂が震えるほどの感動や気づき、癒し、喜びがありました。本番では、一生涯を生きたくらいの貴重な学びがあったし、また、現人生でやれなかったことを追体験することが出来たので、悔いがなく生ききったという感じもあります。とても感謝しています。以前は自分の喜びや満足、癒しのために、演劇をしていたかもですが、これからは、本当に誰かのために演劇をやりたいという気持ちに変わりました。そのために私はどうやったらいいのか?ということを意識して、来期も学び続けたいです(女性 俳優)

・アカデミーを受講して、日々同じ事の繰り返しが人生だと理解していましたが、日々変化する流れの中で、自分自身に本気で挑戦していくものだと気付きました。アカデミーのプログラムを小学生の教育プログラムに入れて欲しい…。自分自身を見失っている人があまりに多く、全ての人に対応しうると思います(女性 40代 教育関係)

・子どもの頃は「心」の存在が大きく、「心」のままに行動していたが、大人になった今は、どうしてこんなに偽りだらけになってしまうのだろう、と思います。アニシモフ先生が、何事も心、とおっしゃる意味が日毎に分かるようになり、最近の自分は「心」の存在、「心」の表し方を少しずつ忘れていっていたのだな、とハッとしました。今回アカデミーを受講し、忘れたままにしてしまいそうになっていた「心」の存在に気づき、再び取り戻すきっかけを得ることができたと感じています(女性 20代 俳優)

<オンライン 通常クラス>

・仕事や家庭の都合で対面受講が難しかったのですが、オンラインによって時間的、地理的な負担が軽減されたので受講しました(動画で補講できたのはとても助かりました)。初めはスタニスラフスキーシステムの用語など分析的な知識や、声優の仕事現場でスタンプに陥らない演技力を得たいと思っていましたが、上記を一番の目的にするとおかしな方向にいくぞ、と気づき笑、最終的には、より良い生き方を学べる場所だと思えました。上手くやろう、よく見られよう、という自意識との闘いが難しかったですが、求めていた演劇的テクニックは、相手を理解したいという思いと自分を深く理解したいという欲求へと変化していきました(男性 40代 声優)

・私は遠方住んでおりまして、アカデミーを受講させて頂く事がなかなか出来なかったのですが、この度本当にラッキーなことにオンラインでも受講させていただけると知り、すぐに申し込みさせて頂きました。日々の生活に追われて、心を込めて言葉を発する感覚が薄れていくのをかんじ、アカデミーを受講することを通して、何としても一度立ち止まり、丁寧に暮らす事で、大切な人たちをより幸せにする方法を知り得たかったです。実際に受講してみて、時間の感覚がかわりました。抽象的になりますが、受講前よりも明らかに幸せです。生きる意味を探している方にお薦めします。(女性 30代)

・当初、オンラインクラスは、実践をする機会が少ないと思っていました。が、アニシモフ校長のご意向で、オンラインクラスでもシーンを抜き出してのトレーニングをする機会が作られ、短いシーンながら、とても濃密に実践することが出来ました。オンラインだからこそ、相手と本当に交流することの難易度が上がり、では、どうすれば本当に交流できるのか?を真剣に考えることになりました。一番、難しいと感じたものは、ウソをつかないということです。やはり、今までに学んできた演技のクセが、身体の中に残っており、どうしても演じてしまうことの虚しさがありました。とはいえ、今回、そこと真剣に向き合うことが出来たため、卒業後に、演じないということがどういうことなのかを理解できるようになりました。もちろん、自分自身でいることの旅は、始まったばかりですが、自分自身で、ウソをついている状態と真実を感じている状態をセルフチェック出来るようになったのは、今後、たくさんの課題に向き合う上でも、強い手助けになると思っています(男性 30代)

・アカデミーで新たにzoomで受講できるクラスが始まると知り、この形だったら、自分の今の状況下でも継続して集中的に学ぶことが可能だと思いました。実際に始まってみると、想像していたよりもずっと、実践的に参加させてもらう割合が高かったので、理論的な形式だけではわかりづらかったであろうことを、たくさん学ぶことができたと思います。興味深かったのは、オンラインであっても、アニシモフ校長の考えや、対面リハーサルの中で起きていること等が、高い確率でこちらへ届いてくるように感じられたことです。オンラインでしか知らない方々と、リハーサルまでを重ねていくプロセスは、最初はなんだか不思議に感じて、難しいようにも思いましたが、お互いを感じ始めたりシーンが明確になってくると、難しさは少しずつ消えていったように感じます。様々な訓練を重ねているうちに、日常において身のまわりの世界との関わり・受け取り方が、ずっと細やかに、クリアーに、広くなりました。常に自分をクレンズして、演劇という芸術に貢献していける人間になりたいと思います(女性 40代)

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