今までの舞台経験とは異なった「生きた」苦しくない言葉や感情が出てくるようになった(20代 会社員 女性)

・卒業公演では、どんなものを得られましたか?

舞台の上で相手のことだけを考えることが、戯曲の中を生きるために必要である、という学びです。

リハ期間に、私はこういう役だから、こういう状況の中にいるから、こういう反応になるからこうする、と色々考えながら舞台へ出ると、自分で言葉も感情も嘘ばかりだと感じながら存在してしまい、何も上手くいかなくなりました。

反対に、舞台へ出る前に必要なことだけ思い出し、その後すぐ思い出したことをすべて忘れ、舞台へ出た後は相手のことだけを考えると、今までの舞台経験とは異なった、生きた、苦しくない言葉や感情が出てくるようになりました。

・アカデミーの10ヶ月間を通して、どんなことを学びましたか?

自分と役との合成について、学びました。

元々私がアカデミーを受講した理由が、役作りを正しく行うにはどうすれば良いのか学ぶため、でした。受講して2年目となりますが、1年目はただ必死にアニシモフ先生のお話についていくばかりでした。

今年に入り、ようやく役を知ること、自分を知ること、役を客観的に知ること、自分との共通点を見つけること、役の種を見つけること、それらが役作りに繋がっていくことを自分の中に点として落とし込むことができました。

まだその点と点を繋いで線とし、自分でも役でもある存在(第3の形象)を形作るまでは行かなかったのですが、この学びを私がこれからできること、として得ることができました。

・アカデミーの10ヶ月間で学んだことを、今後どのように活用していけるか教えてくだだい。

今後どのような場所で、どのような役を演じるときでも、ただ私であり、役でもある存在として、生きた交流を相手と行うことができるよう、活用していけると思います。まだまだたくさんなことに訓練が必要ですが、アカデミーで学んだことはどれも大切かつ必要なことなので、今後も励んでいきたいと思います…!

(20代 会社員 女性)