なんのために・・・人の心のエネルギーが消えてしまわないために・・・お客さんに見せるためではなく・・・それはいつか必ずこの世界に影響を与える・・・いえ、影響を与える、与えないは僕にとっては重要なことではないです・・・自分が嘘をつかないこと・・・本当に真実を感じること・・・ただ、そのエネルギーで満たされること・・・その結果にはなんの期待も持たず・・・ただ、そうあることができればなと・・
・卒業公演では、どんなものを得られましたか?
公演が終わった今、桜の園は、自分の人生経験を1幕でも2幕でも、そして3幕でももっと色々リンクさせれるなと気がつき始めました。
そして、舞台の上でもっと本当にリアルに考え、色々な感情をより深く、その場で生み出していけれるかもしれないという道筋が少し見え始めてきた感じがしていて、また舞台で試してみたいなと思っているところです。
・アカデミーの10ヶ月間を通して、どんなことを学びましたか?
舞台の上に立ち、決められた台本どうりに正確にセリフを話すことは、自分が演出家に怒られないためだけにやってるんだなと。目の前にいる相手役のことなど何も考えていないし、見てるフリ、聞いてるフリだけして、実際は自分の心は生きていない、演出家のロボットとしてそこに立っているだけだなと。
・アカデミーの10ヶ月間で学んだことを、今後どのように活用していけるか教えてくだだい。
目の前にいる相手役のことを、俳優としてではなく、もっともっと本当に、その◯◯さんという人として感じ、人として聞き、人として見れるようになりたいなと。
実際の生活でも、いかに相手のことを、相手そのものとしてではなく、あらかじめ自分が作り出した像を通して見たり、聞いたり、感じたりしていることにも余裕を持って、気づいていければなと。
(50代 IT系 男性)