身のまわりの世界との関わり・受け取り方が、細やかに、クリアーに、広くなった(女性 40代)

アカデミーで新たにzoomで受講できるクラスが始まると知り、この形だったら、自分の今の状況下でも継続して集中的に学ぶことが可能だと思いました。またアニシモフ校長の講義を聞き、作品を創る過程を見学することによって、改めて演劇芸術の意味を学び、人生における創造とは何かを探究したいと思い受講しました。

実際に始まってみると、想像していたよりもずっと、実践的に参加させてもらう割合が高かったので、今振り返ってみれば、理論的な形式だけではわかりづらかったであろうことを、たくさん学ぶことができたと思います。興味深かったのは、オンラインであっても、アニシモフ校長の考えや、対面リハーサルの中で起きていること等が、高い確率でこちらへ届いてくるように感じられたことです。オンラインでしか知らない方々と、画面上で一からやりとりを始めてシーンリハーサルまでを重ねていくプロセスは、最初はなんだか不思議に感じて、難しいようにも思いましたが、お互いを感じ始めたりシーンが明確になってくると、難しさは少しずつ消えていったように感じます。

更に、作品創りは生ものであり奇跡的な変容の起こり得るプロセスであること、俳優としていかに責任と覚悟を持って日々の訓練と仕事に従事しなければならないか、そしてそれがどんなに喜びであるかを、身に沁みて感じました。様々な訓練を重ねているうちに、日常において身のまわりの世界との関わり・受け取り方が、ずっと細やかに、クリアーに、広くなりました。そしてアニシモフ校長のシーン指導を受けることで、自分自身の更に深い部分が開き、純粋に他者や役や作品に向き合う感覚がありました。常に自分をクレンズして、演劇という芸術に貢献していける人間になりたいと思います(女性 40代)